今の日本には、糖尿病と診断された方が、一体どれほどいるのでしょうか?
「糖」と名前がついているために、甘いものをたくさん食べる人が罹る病気かと誤解されがちですが、どうも違うようです。しかも、初期の頃は自覚症状が見られず、ある日突然「食事制限」を言い渡され、味気ない食生活を送る。どうも、実情を知らず、勝手に糖尿病患者の生活シーンをイメージしてしまいます。自分自身や家族、友人、誰が病気になっても、とにかく、大変そうなのは紛れもない事実。そのためにも、正しく理解し、上手に付き合いましょう。
糖尿病というのは、血液の中に含まれる糖の濃度が高い状態が長く続く病気です。血液中の糖の濃度がある程度高くなると、尿の中にブドウ糖が漏れてくることがあるために、「糖尿病」と名づけられたのです。
なぜ糖の濃度が高くなるかというと、毎日の食事で摂取する糖質(ごはん、パン、お菓子、果物など)は、唾液や膵液、腸液に含まれる消化酵素によってそのほとんどがブドウ糖に変化します。
このブドウ糖が腸から吸収され、血液の中に入ります。また、肝臓からは蓄えられているエネルギー源の一部がブドウ糖として血液の中に放出されるので、これらを合わせて「血糖」と呼ぶのです。
体の細胞(脳、筋肉、肝臓など)が血糖を吸収して、エネルギー源として役立てます。通常、血糖の値は非常に狭い範囲に調節されており、その調節は胃の後ろに位置するすい臓のランゲルハンス島から分泌される「インスリン」というホルモンによって行われています。
だから、このインスリンの分泌が低下したり働きが十分でないと、血糖がスムーズに細胞内に入っていけなくなるのです。さらに、肝臓からは過剰なブドウ糖が放出されたりするために、血糖値が高くなるのです。
